別れ(後編)

 じわじわと膣壁を押し分けて逞しい肉幹が確実に自分を満たしていく。ラシャードのしなやかな身体にしがみつき、浅い呼吸を繰り返していたキアラは、身体を引き裂くような鋭い痛みに、思わず息を止めた。 「痛むか……。すまぬ。おまえ…

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別れ(前編)

 キアラは、陽がだいぶ高く昇った頃、清々しい気分で目を覚ました。  奥の浴室で水浴びをしたあと、明るい水色の、足首まであるアバヤドレスを着た。もうアズーラに身支度を手伝わせなくなっていた。  最後に、ラシャードに贈られた…

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亀裂(後編)

 それから数日はアズーラからもエギュンからも、ラシャードの様子は伝えられなかった。  冷静になれば、キアラはラシャードの逆鱗に触れたのが自分の頑なな拒絶だと認めたが、同時に、それを不思議に思わずにいられなかった。ラシャー…

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亀裂(前編)

 翌日の夕方、キアラがエギュンを共に東の宮殿の庭まで来ると、そこにラシャードを見つけた。  普段は噴水の近くの大理石のベンチに座り、キアラを待っているラシャードだったが、今日はなにやら落ち着き無くそわそわと歩き回っている…

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