アドラム伯爵のメイド面接

クライド・アドラム伯爵が書斎で三つの領地財産目録の評価を確認していると、部屋の扉がノックされたので、入室を許可すると、執事の後ろからヴェール付きの帽子を被った小柄な女性が入って来た。

「旦那様、お約束の……」

 一瞬眉をひそめてクライドは記憶を巡らせ、三時にメイドの面接の予定を思い出した。

 それをすっかり忘れていたクライドは、咳払いをして気まずい間を取り繕った。そしてその場で執事に帳簿をもたせて、会計士へ届けるように指示をした。

 他人に屋敷をうろつかれるのを非常に嫌うクライドは、この執事だけを雇っていた。掃除や洗濯には週に一度、契約した女性が通って来る。料理は夕食だけ、やはり決まった調理人が通いで作っていた。朝や昼は簡単なものを執事が用意するので十分だった。

 執事は恭しく礼をして退室した。

 彼は机を挟んで立っている女性に向き直り、帽子とストールを取るように言った。

 ゆっくりと肩から薄いストールが外され、帽子の下から現れた顔にクライドの視線は一瞬釘付けになった。一つに束ねられた柔らかそうな栗色の髪、透き通るような白い肌。卵型の小さな顔。

 ストールの下は、質素な白いブラウスにくるぶしまである濃紺のスカートだったが、窓から差し込む光にブラウスが透けて、丸い乳房の形がおぼろに見えた。下着をつけていないのは瞭然だった。腰はキュッとくびれ、脚は長い。歳は20半ばといったところか。そう若くはないが、働き盛りであることは確かだ。

 クライドの視線がもう一度胸に行き、顔に戻った時、灰色がかった青い瞳が訝しげに細められ、彼は我に返った。いつのまにか口に溜まった唾を飲み、椅子の上で背筋を伸ばした。

「マクドネル伯爵が破産したのは、気の毒だった。君が来たのはメイドの件だったな?」

 はい、と彼女は俯いた。

「正直にいうと、私はあまり家に人がいるのを好まないのだよ。せっかくの紹介だが……」

 メイドはそこで弾かれたように顔を上げた。

「しかし、私にはアドラム様しか頼れる方がいないのです。田舎の母は病を患っていて、私が働かなければ、薬を買うことができないのです。どうか……」

 娘は胸の前でストールと帽子を握りしめ、必死の面持ちで訴えた。

「確か、アリシアといったね」

「はい、伯爵様」

「君の事情を聞けば私だってなんとかしてやりたいと思う。だが、働いてもらうからには優秀な人材が欲しい。主人の要求を十分に満たし、かつスキルの高い者だ。そうでなくても、うちのメイドになりたい者はいくらでもいるからね」

 クライドは両親から継いだ莫大な財産と領地を有しているだけではなく、非の打ち所がない美しい容貌と逞しい体躯を持つ若き伯爵として、妻がいながら社交界では婦人の誘いが絶えない人気者だった。

「はい、承知しております」

 彼の言葉にアリシアは大きく頷いた。クライドはその素直な態度に満足げに頷き、傲慢に胸をそらした。

「ならば、アリシア。早速君の技能をテストしようと思うが、異存はないね?」

「もちろんです。それで伯爵様のお気に召せば、雇っていただけるのですね?」

「それは保証しよう」

 アリシアは嬉しそうに目を輝かせ、一歩彼の方へ近づいた。

「まず、何をすればよろしいでしょうか」

「そうだな……。では、こちらから聞こう。君は何が得意かな?」

「得意……」

 アリシアは小首を傾げて思案するようにぐるりと部屋を見渡し、再び彼の期待に満ちた眼差しに合うと、急に悟ったようにハッと息を飲んだ。 

「わ、私の得意なことは……お掃除です、ご主人様。どこでも綺麗にする自信があります」

「そうか。掃除か。それは大事なことだよ。では、早速その腕を見せてもらいたいのだが、ケープと帽子は邪魔だろう。その椅子に置いてこっちに来なさい」

 アリシアは言われた通りにし、クライドの座る肘掛け椅子の横に立った。彼は椅子ごと彼女に向いて座り直した。

「では、ここに跪いて、主人の大事な場所を掃除してもらおうか」

 クライドが膝を開いてゆったりと椅子に凭れると、彼女は一瞬目を見開いて頬を染めた。だが、すぐに諦めたように彼の脚の間の絨毯の上で膝をついた。だが、体の横にだらりと垂れた手は握ったり広げたりされても、一向に目的を果たそうとはしない。痺れを切らせてクライドは女の手を取り、股間に当てた。彼の手の下で、相手の手がビクッとこわばった。

「私は、仕事熱心なメイドが欲しいんだよ」

 見下ろされたアリシアは彼から視線を逸らし、やや手に力を入れた。

「握ってごらん」

 促すと、彼女は意を決したように、指を開いて半勃ちのそれを掴んだ。ズボン越しに軽く握られただけで、腰が震えるほどに感じる。疼きが一瞬で悦びに変わり、それだけ興奮していたことを自覚させられた。

「手を動かして」

「はい」

 アリシアはゆっくりと股間の上で手を上下させ始めた。動きはぎこちなかったが、温かい手で擦られているうちに、クライドの分身に熱が集中し、張り詰めてきた。

「硬い……」

 ぽってりした唇を色っぽく舐め、アリシアはうっとりとした声で囁く。さらに指に力が込められ、クライドはたまらず「うう」と呻いた。

 彼女はズボンに手をかけると、時間をかけてボタンを外していった。そして、ブリーフごと足首まで下ろしてしまう。解放された喜びをあらわにするように、ペニスがブルンと勢いよく反り返って天を仰いだ。

「すごい……」

 太い血管を浮かせた肉棒に、アリシアの視線は釘付けだ。クライドは足首に絡まった下穿きを足から抜くと、再び脚を開いて分身を見せつけた。すぐに手が伸ばされ、ほっそりした指が怒張に絡む。

「うっ……」

 こわばりを握るしなやかな指が上下に動き始めた。稚拙な愛撫でも、目の眩むような快美が断続的に体躯を貫き、クライドは椅子の上で身をよじった。

「そうだ……いいぞ。もっと続けるんだ……」

 不器用な愛撫が次第に上達し、だんだん動作もリズミカルになった。

 クライドの脳裏に、そんなアリシアと妻の姿が重なった。背徳感が募ることで、興奮がさらに高まる。

 彼女は職を得るために必死で、私は人助けのためにこうしているのだ。そうしてこの情事を正当化させつつ、クライドはその愛撫に身を委ねていった。

「伯爵様……、気持ちいいですか?」

 自分を見上げるアリシアの、ふっくらとあどけない顔が、いつのまにかピンク色に火照っていた。

「ああ、なかなかいいぞ。得意というだけあるな……」

 答えると、嬉しそうに口角を持ち上げる。

「とても硬いですね……。お汁も出てきましたよ……」

 そうして、指先で敏感な粘膜にくるくると先走りを塗り伸ばした。ヌチヌチと小刻みに上下させられ、快感が否応なく迫り上がる。

 張り詰めカリを広げる剛直に、アリシアが顔を寄せる。一瞬、ためらいを示した後、濡れた亀頭に唇をすぼめてキスをした。

「あうっ」

 甘美な衝撃が背筋を走り抜ける。軽く口づけされただけで、ここまで感じてしまうのに、驚きを禁じ得なかった。

 顔を離した彼女の唇と、ペニスの間に粘っこい糸が繋がったのにも、背筋が震えるほどの昂りを覚えた。

 彼女が上目遣いで見上げ、恥じらいを浮かべた。

「お掃除、一生懸命させてくださいね」

 呟くようにいって、屹立に小さな舌を伸ばす。そうして「ねろり」と陰嚢に近い方から、亀頭の裏側まで、舌全体を使って丁寧に舐めあげてくる。

 むず痒さの強い快感に、クライドは腰を揺すり上げた。技巧は大したものではなかったが、つるりとした舌粘膜が張り詰めた性器を擦り上げる感触がたまらなく気持ちがいい。

「ン……んんっ……」

 アリシアの鼻息が陰毛を揺らし、その刺激さえ腰の裏を甘く痺れさせる。

 やがて、彼女は先端に押し当てた唇を徐々に開き、屹立を飲み込んでゆく。頭部をすっぽりと含んだところで唇をすぼめ、舌をピチャピチャと踊らせた。

「ううううっ」

 飴をしゃぶるような舌遣いで、縦横無尽に亀頭を舐めまわされているだけで、先走り汁が滲み出ててくる。エラの部分を唇で扱きたたてられた時、純情そうな顔をして、こんなこともできるのかと驚いた。

 屹立を深く咥え込んでいく唇が肉茎の形に丸くなり、茶色いまつ毛が震える。やがてペニスを口に含んだまま、アリシアは首を前後に振り始めた。

 ゆっくりと頭を前後させると同時に、舌でねっとりと側面を舐めまわし続けるメイドに、それだけで精をこぼしそうだというのに、今度は左手で袋を包まれた。屹立をしゃぶられながら、陰嚢を優しくもみほぐされた。

「もういい、……いきそうだ」

 そう言いながらも、クライドは彼女を強引に引き離そうとは思わなかった。

「んむ、あむ、むふんっ……」

 甘えるように鼻を鳴らしながら、アリシアは口腔愛撫の抽送を繰り返す。喉の奥まで深く飲み込んだかと思うと、ぬるりと吐き出して、肉棹に沿ってレロレロと舌を這わせたり、先走りを溢れさせる鈴割れを舌先で刺激したりする。

 クライドはメイドの髪に手を差し入れ、両手で弄った。あまりにも気持ちよくて、あっという間にそのまま口内で果ててしまいそうなほどだ。

 清純なアリシアに口戯をされているだけで昂ぶるというのに、あまりの絶妙な愛撫に快感は天井知らずの勢いだ。

「ああ、でるっ!!」

 クライドが食いしばった歯の間からそう吐き出すと、アリシアはいっそう熱心に頭を動かし始めた。同時に口腔内で絞り上げるように肉棒を吸い上げてきた。顔を上下させ、口腔の粘膜を使って、亀頭部を包みこみながらジュブジュブとしゃぶりあげていく。温かい舌が裏筋を擦るたびに、痺れが下肢を駆け抜け、腰骨が震える。 

「あああっ!」

 クライドは屹立を痙攣させ、熱い精液を撃ち放つ。

「ん……んんんっ」

 とめどなく溢れでる精液をアリシアは、喉を鳴らして飲み込む。射精はなかなか治らず、自分でもびっくりするほどの大量の精が出た。

「悪かった……良すぎてつい……」

 肉茎を抜くと、摩擦でピンク色になったアリシアの唇から、一筋の白い液体が流れ落ちて行く。

「大丈夫です。ちゃんと、綺麗になったでしょうか」

「あ、ああ……、掃除は合格だ」

「よかった……」

 そういって恥ずかしそうに微笑む彼女に、クライドは愛しさを募らせた。

「次は……、何をいたしましょうか、ご主人様」

 心地よい脱力感に浸っていたクライドは、その言葉に現実に呼び戻されると、主人然として、凭れていた椅子から上体を起こした。そしてすかさず、まだ自分の前にひざまづいているアリシアのブラウスの上から乳房を鷲掴んだ。

「きゃ……」

 びくんと、身を震わせ、アリシアは両手で胸を庇ったが、「手を下ろせ」と命じられると唇を噛みながらも素直に従った。クライドは指を食い込ませて乳房を揉みこね、生地を通して伝わる乳房の張りを堪能してからブラウスを脱ぐように言った。

 アリシアが立ち上がり、脱いだそれを受け取って机に置くと、クライドは彼女を膝の間に引き寄せた。目の前でふるふると震えるたわわな乳房を左右の手で包み込み、下から円を描くように揉む。

「は……ぁ」

 目を閉じたアリシアは、軽く喉を反らせ、薄く開いた唇から切なげな声を漏らした。指がどこまでも沈み込むような柔らかな乳房であるが、その指を押し返す張りもある。指が赤く色づいた盛り上がる先端をくすぐると、

「ぁあ……そこは、だめ……っ」

 アリシアの声がさらに高くなる。その言葉をもちろん無視して、彼は指先で乳首をこね回すように愛撫すると、女は腰をくねらせて喘いだ。

「気持ちがいいのか。ここが硬くなって来たぞ。いいか、メイドは体力仕事で、健康であることが第一。主人である私が、これからお前の健康診断をしてやる」

「そ、そんな……あの、奥様は……このことを、ご存知なの……です……」

「黙れっ!」

 問いには答えず、クライドは弄んでいた乳首を強く捻りあげた。

「っあああん!」

 彼女はよろめき、クライドの右肩に手をついた。それでもなおも彼はつまんだ乳首の指先に力を入れた。

「私の妻のことなど、お前には関係ない。いいか。もし、職を得たいなら、この部屋で起こったことは口外するな。わかったか? 私は主人に従順な僕しか雇うつもりはない」

「は、はい……ご主人様。私はあなた様の僕です……」

「君は物分りが良くて嬉しいよ」

 クライドは熱っぽく潤んだアリシアの瞳を見て頷き、そのまま硬く尖りきった乳首を口に含んだ。

「ああっ」

 敏感な乳頭を舌で転がすように愛撫すると、彼女は鼻にかかった声を出した。舌や唇の全てを使い、転がし、吸い上げる。一層激しく喘ぎながら身体をよじらせるアリシアの脚が、吐精後でも衰えを知らない肉鞘に擦り付けられ、クライドの興奮をさらに煽る。彼は右の乳首に舌を絡めてちゅぱちゅぱと吸いながら、左手で形が変わるほどに乳房を揉みしだいた。

「そ、そんなぁ……変に、なっちゃう……」

 艶めかしい声をあげながら、アリシアはそれでもねだるように胸を突き出し、さらに恥骨をグイグイとクライドの怒張に押し付けて来た。そのうち、擦り付けられている場所から、ほのかに女特有の淫靡な香りが立ち上り、にちゃにちゃと水音が聞こえてきた。

 クライドがしゃぶっていた乳首から顔を離すと、アリシアは物欲しそうに目を潤ませている。彼はニヤリと口角を上げると、上半身裸の身体を押しやった。

「机に両手をついて、尻を突き出すのだ」

 促すと、何をされようとしているのか悟ったらしい。アリシアは恥ずかしがり、両手で頰を抑えた。

「許して……」

 身をよじると、露わなままの乳房がふるんと重たげに弾む。

「早くしろ。ぐずぐずしているとそれだけ長引くぞ」

 ためらいを見せていたものの、もう一度「さあ」と促すと、やっと従う様子を見せた。机に手をつき、スカートに包まれた尻をそろそろと差し出した。

 乳房に負けず劣らずたっぷりした丸みは、間近にするとかなりの迫力だ。

 下着はつけていないようで、薄いスカートの生地に尻割れが浮かんでいた。クライドは椅子から立って彼女の真後ろに立つと、艶めかしい尻の稜線に、手のひらをかぶせた。

「あっ……」

 アリシアが小さな声をあげ、尻を細かく震わせた。柔肉の弾力が手に伝わる。昂ったクライドは長いスカートを一気にまくりあげた。シミひとつない、淡い光沢を持つ尻が露わになる。

「ああ、やめて……」

 アリシアは逃げるように尻を揺すった。だが、口では抵抗しながらも、全貌を晒した尻をさらに後方に突き出した。

 ふわりと鼻をくすぐる、淫靡な香り。女もまた、欲情している。そう思うと、クライドは本能に突き動かされるように滑らかな尻肉を両手で撫で回した。弾力を堪能するように、指を食い込ませては、わざと尻の形を歪めるように捏ね回す。

「あん……だめ、です……」

 アリシアが小さな悲鳴をあげ、腰をよじらせる。

 だが、クライドはそのまま柔肉を左右に開き、割れた狭間を覗き込んだ。色素の薄い陰毛が翳る谷底に煌めきと、小さくすぼまったアヌスが見えた。

 クライドはたまらず身をかがめた。

「もっと足を開け。大事な場所が調べられないじゃないか」

 命じると、アリシアはおずおずと左右の足を広げ、腰を落とし始めた。

「それでいい」 

 クライドは目の前に晒された陰唇に鼻を近づけるとクンクンと鼻を鳴らして匂いを嗅いだ。

「ああ、そんなこと、やめて……」

 恥辱で女の陰唇は震えていた。

「匂いはいいな。香水に混じって、いやらしい、野生の匂いがする。では、色はどうかな」

「あっ」

 彼は肉裂の縁に親指と人差し指をかけると、可憐な秘裂をくぱっと豪快に割り開いた。

「おお、なかなか綺麗ではないか。このピンク色は昨日食べたサーモンを思い出させる……」

「いや……。そんな、見ないで……」

 身をよじらせ、恥じるアリシアのすでに濡れ光る粘膜にクライドは口づけをした。そして、ぺろりぺろりと大きく舌を使い、女の味を堪能し始める。

 媚肉を貪られ、全身をピクピクと恥辱に震せながらも、アリシアは徐々にその快楽に溺れているようだ。

 舌が淫部のどこに触れても花弁がひくひくと収縮する。

 舌先が敏感な真珠を転がすと「ヒャアアン」と派手な嬌声が上がり、蜜汁が溢れてクライドの口を濡らした。

「いやあ、恥ずかしい……!」

「味もいい。やや酸味があるが、まろやかだ」

 一旦口を離して呟くと、女は太ももを閉じようとした。それを制するように再びぐっと尻を割り開き、ぽってりと膨らんだ肉襞の間に指を二本入れると、緩やかに手を前後に動かした。

 クチュクチュクチュクチュ。

 肉壺を指で穿り回し、相手を辱めるのが目的で粘着質な音を立てる。そうしながら、再びクライドは下から脚の間に顔を割り込ませて、陰核にしゃぶりついた。

「あひっ、あ、やめて……」

 内腿がヒクヒクと震え、秘部を男の口に押し付けるように腰が揺れる。クライドは舌を秘裂の間で律動させ、愛液を撹拌しては硬く張り詰めた陰核ごとすすりあげた。

「ああっ、ダメ……ダメです、そんな激しい……っ!!」

 机に顔を伏せたアリシアのくぐもった声が聞こえて来た。彼は指を抜き、敏感な肉芽を舌先でしごき、ヌルヌルと舐め転がす。軽く歯を当てると、腰全体がびくんと波打った。

 かなりの感度にクライドは喜びを隠せず、さらに勃起したクリトリスを舐めまわし、チュッチュと吸いたてた。大きく開いた花弁の狭間から、熱い愛液がとろとろと流れ落ちる。舌で秘裂の深い場所をえぐり、膣口にペニスの動きに似せて硬く尖らせた舌を、グチュグチュと出し入れした。必死で逃げようと揺れる太ももに腕を回して押さえ込み、ドロドロに蕩けきった秘裂を撹拌した。

 ジュルッ、ジュルルルルッ……。

 わざと音を立てて淫蜜を啜れば、メイドは悩ましげなよがり声をあげた。

「ああっ、お願い、そんなに苛めないで……早く」

「早く、なんだね?」

 陰核を包む包皮を完全に剥き上げてから口を離したクライドは、女の脚の間からわざととぼけた。

「く、ください……ご主人様の……大きいの…………」

 女は、さらに声を震わせて熱く懇願した。

 目の前のしとどに濡れた花弁も、訴えるようにヒクヒクと震えている。上と下の口で哀願されては、いかに女慣れした貴人といえども我慢に限界があった。

「では、中を調べるとするか」

 アリシアの下から這い出して後ろに回ったクライドは、いきり立つ逸物に片手を添え、切っ先を牝の穴にあてがう。しかし、すぐには入れない。もったいぶった仕草で亀頭部にクチュクチュと女蜜を塗りたくる。

「ああ、もう……」

 そこには、もはや部屋に入ってきた時の貞淑な女の面影はない。欲望を剥き出しにし、アリシアは自ら屹立を迎えるように腰を後ろに突き出す。しかし、それに合わせてクライドも腰をひく。

 肉棒で思わせぶりに溝の浅瀬をさらにヌチョヌチョと抉る。

「はあっ……早く……」

「入れて欲しいんだな? ずっと、これが欲しかったのだろう?」

 振り向いたアリシアは涙目になってかぶりを振ったが、濡れそぼった下の口はそれが嘘だと暴露していた。クライドは腰を落とし、肉付きのいい尻をぐっと掴むや、いきり立つ怒張の先端をゆっくりと押し込んでいく。張り詰めた亀頭が濡れた膣口を力強く押し開いた。熱く蕩けた牝の肉襞が、貪るように肉棒に絡みついてくる。滑った摩擦感が、心地よく四肢にまで広がっていく。

「んあ……っ、太、い……」

 根元まで押し込み、クライドがゆるゆると律動を開始した。

「はああっ……!」

 アリシアが顎を上げ、声高によがりを上げた。

 滑りに満ちた肉の道が肉茎を締め付けてくる。女が深く自分を全て飲み込んだ感動に、彼は背中から覆い被さり、相手の体を抱きすくめた。

 裸の背中はしっとりと汗ばみ、甘い芳香を放っている。クライドはその抱き心地の良さに酔いしれた。

「お前の中は狭くて、気持ちがいいな」

「いや……いやぁ……」

 乱れた髪が数本かかった、むき出しの耳に熱い吐息とともに囁いた途端、ビクッ、ビクビクビク……。剛直を埋めている中がわななき、吸い上げてきた。

「くっ」

 予期せぬ強い刺激に、吐精の衝動をこらえながら、クライドは机と乳房の間に無理やり手を入れ、乳房を鷲掴みにした。強弱をつけて揉み、乳首をひねり、ゆっくりと勃起の抜き差しを続ける。

「締り具合もいいぞ……っ」

「ああっ、すごく、大きい………っ」

 アリシアはピクンと体を震わせ、さらに奥に誘うように尻を揺らす。それに応えるつもりで、彼はスピードに緩急をつけて中を攪拌した。膣奥深く突き込んでは、浅い場所で腰をグラインドさせて女を焦らす。メイドは激しくかぶりを振って、快感に喘いだが、クライドも柔らかな粘膜をこすり合せ、絞られる快感に酔いしれていた。思えば、性行為はご無沙汰だった。 久々の女の体を貪るように、クライドは女の小さな耳を舐めしゃぶり、うなじに吸い付き、泡立つ肌を舐めまわしながら若い体臭をたっぷりと吸い込んだ。

「はあ……、ああん、あん、あんっ、許して……もう、」 

 相手にのしかかり、乳房を揉みしだきながら強いピストンを繰り返す。結合部からはグチュグチュと卑猥な音がたち、断続的に部屋に反響する。

「あっ、あっ、あっ、あんっ……らめっ。奥……、奥に……、私、私、変になる……」

「奥だな。ここか? ここがいいのか?」

「あっ……そ、こ……いや、やめて……そこダメ……声でちゃうっ」

 完全に理性が飛んだ彼女は、ただの牝欲の赴くままに嬌声を上げた。クライドはエラで中を引っ掛けるように、しゃくる動きで腰を振り、濡れそぼった襞という襞を陵辱した。奥を突きまくる亀頭に、肉棹に、熱く濡れた膣がしゃぶりつく。

「ああ、もういくぞ……」

 結合したままクライドは、アリシアの右脚を抱え上げ、机の上に乗せた。左足は床につけたままの状態で、スカートの纏わりつく腰を抱えて一気に追い上げる。力強い抽送に、彼女の身悶えが激しくなった。肉壺もヒクヒク戦慄いて勃起を擦り上げる。

「あ、やめて、やめて……! ああっ、そんなっ!!」

 男の腰と女の尻がぶつかり合い、パンパン、パンッと激しい音を立てる。完全に獣になったクライドは、狂ったように性器と性器を擦り合わせた。

「ああぁ、いいっ、気持ちいいっ……」

 甘く蕩ける嬌声を上げるアリシアの膣洞が、ビクビクと肉棒を吸い上げてくる。己が犯している部分を見下ろせば、抜き差しされる肉棒に体液がたっぷりと絡みつき、赤黒く艶を放っていた。膣口では掻き出された粘液が白い泡になって浮かび上がっている。

 そのグロテスクな光景がまさに女を犯しているという興奮を助長させ、快感がぶわりとせり上がってくる。クライドは亀頭を子宮口に突き刺したまま、腰を押し出し、揺さぶりをかけた。子宮口がチュッチュと先端に吸い付き、吐精を促してくる。アリシアの絶頂はすぐそこに迫っていた。

「出すぞ……中に、出すぞ……たっぷり味わえ……!」

「あ……だめっ……中は、だめです……っ。あ、あっ、イクっ、イッちゃう!!」

 アリシアは言葉とは裏腹に突き上げに合わせて身体を揺らす。ズンズン突き上げると、机に爪を立て、細い背が反り返った。

「出すぞ、出すからな………ッうおおおおっ!」

「ああっ、だめ、だめだめええっ」

 アリシアはひときわ大きな叫び声をあげて全身を震わせた。

 ビュクッ! ビュクビュクッ! ドピュッ!!

「ハアァァァァ!」

 精液を注ぎ込まれた女は、牝としての悦びに陶酔していた。絶頂にうねる膣壁は肉棹を咥えたまま、収縮を繰り返し、さらに牡を引き込もうとした。体を強張らせて固まるアリシアをさらに突き続けると、女は再び達し、喜びに咽び泣いた。

喉の奥で呻き声を漏らしてクライドは、逸物を最奥に押し込みながら果てた。桃色に染まった尻肌には鳥肌が立ち、ぞわぞわと痙攣した。

 乱れた息が落ち着くまで、アリシアに覆いかぶさるようにしていたクライドは、やがてペニスをずるりと引き抜くと、身支度を整えた。

 たった今まで男を咥え込んでいた陰部が昼下がりの陽光に照らされ、二人の体液に濡れ光っていた。

「はぁ……はぁ……」

 脱力し、荒い呼吸をしながら机に突っ伏していたアリシアの秘裂から、こぷこぷと白い液体が噴き出す。体内に注ぎ込まれた大量の精液が逆流したのだ。溢れかえり、それは筋になって内腿を濡らしていく。

 彼はハンカチで、汚れきった陰唇を丁寧に拭ってやった。 

「まったく、今までで一番激しいセックスだったな、アンジェリーナ」

 クライドがまだ机に臥せっている女の色づいた背にキスをしながら囁くと、アンジェリーナと呼ばれた彼女は顔だけを振り向かせて微笑んだ。

「本当ね、あなた。すごく激しかったわ。とにかく、これがあなたのご希望の結婚記念日の贈り物よ」

 まだ息を弾ませて、アンジェリーナは身体を起こすと、夫の首に腕を絡めて顔を覗き込んだ。

「意外と楽しかったわね。で、あなたからの贈り物は?」

「もちろん、お前の望み通り……厩にあるよ」

 妻がずっと欲しがっていた芦毛のサラブレッドは最高のアングロアラブ種だ。今頃はもう厩に届いているはずだった。

「ありがとう、あなた! 愛してるわ。ねえ、早速見に行きましょうよ」

 妻がブラウスを着るのを手伝うと、クライドは彼女を抱き寄せて言った。

「私も愛しているよ、お前。馬を見た後、素晴らしい結婚記念日に乾杯しよう」