蜜は愛より出でて愛より甘し 6-1

「ア、アンソニー……。や、やはり学内でこんなことは……」

 ピアはアンソニーの腕の中から上目を遣い、咎めるように言う。

「大丈夫だ。もう私の授業は終わったからね。それに、今までだって誰か来たことが一度だってあるかい?」

 いつも通り、ピアが大学へアンソニーを訪れると、彼は机を素早く回って彼女を熱烈な抱擁で迎え入れた。そのままドレスの上からヒップを撫でられ、ピアはかすかに吐息を漏らしてしまう。

「でも、万が一ってことがあります……」

「その時はその時だ。それにどうしていけない? 婚約者との逢瀬だぞ?」

 アンソニーは爽やかな笑みで抗議を受け流し、首筋に顔を埋めてくる。すぐに肌に唇が押し付けられ、軽く吸われた。体にほんのりと熱が帯びてくる。唇が耳から鎖骨まで上下すると、ピアの呼吸は乱れた。

「ほら、君だってその気じゃないか」

 アンソニーに悪戯っぽい眼差しを向けられ、ピアは慌てて相手を睨む真似をした。

「く、くすぐったかっただけです……」

「ふうん、じゃあ、これはどうかな?」

 低く耳元で囁き、彼はキスをする。

「ん……」

 唇同士を柔らかに触れ合わせる甘い心地を味わってから、ピアは緩やかに舌を絡め合った。濡れた舌が身を寄せ、戯れるうちに性感が生まれ、より濃密なそれを求めるように相手の舌の動きが大胆になっていく。昼下がりの教授室に二人の熱い吐息がかすかに響いた。

「君も、欲しいんだろう?」

 端正な顔をほのかに染めて、アンソニーが顔を覗き込む。ピアは慌てて目を伏せ、頬を膨らませた。

「そんなこと……女性に聞くなんて、どうかと思います……」

「おや、随分と余裕が出てきたじゃないか。昔はただ、顔を真っ赤にして頷いていただけなのに……」

 アンソニーはいかにも感傷的にため息をついて見せ、片手で乳房を撫でてきた。

「だが、体は相変わらず素直だな。ほら、もう硬くなっている……」

 欲望を瞳にちらつかせ、指先でコリコリと生地越しに先端を引っ掻く。甘美な刺激が胸に広がり、ピアは「アンソニー……」と身悶えた。彼は、敏感な反応に頬を緩ませ、抱擁を解くと、ズボンの前をくつろげる。たちまち跳ねるようにしてペニスが姿を見せ、ピアの視線が思わず屹立に吸い寄せられた。雄々しいそれは、威嚇するように彼女の下腹でぶるりと身を震わせた。

(いつ見ても逞しいわ……怖いくらい)

「さあ、君のしたいことをしてごらん」

 ピンっと指で強く乳首を弾かれると、体に峻烈な刺激が駆け抜けた。それが引き金のように、ピアの欲望の火が理性を焼き散らしていく。

 ピアはその場に膝をつくと、屹立に両手を添え、唇で先端に軽く触れた。そして、滑らかな感触を味わうように、幹全体へと触れていく。アンソニーが「ああ……」とため息を洩らした。その陶酔の響きに奉仕の喜びを覚えながら、ピアは彼の興奮に舌を這わせた。

(こうしてると、私もどんどんふしだらな気持ちになってしまう……)

 早くも、ピアの下腹では劣情が頭をもたげていた。ペニス全体にねっとりと舌を合わせて、擦られる感触を味わう。

 以前は、教えられたことを頭の中で反芻し、アンソニーの反応を見ながらのぎこちない愛撫だった。それが今は、考えずとも彼がどこをどうされたいのかが、ペニスの熱や脈動によって手に取るようにわかる。そして、自分も一緒に昂っていくことも。

(でも、毎日していれば、こうなるのは必然なのかも……)

 アンソニーと再会してからこの二週間余り、大学で、屋敷でほとんど毎日のようにアンソニーに抱かれた。

 離れていた期間を埋めるように、逞しい体と、熟練した愛撫によって幾度となく悦びを教えられ、彼女はさらに新しい官能を開花させられた。抱かれれば抱かれるほど、情事の喜びは深く豊かになり、性感を鋭くしていった。ジュリアスとの行為は、我武者羅にぶつけてくる愛情に有無を言わさず快感を刻み込まれる感じだが、アンソニーには、すべてを委ねられる心地よさがある。

「もはやこの喜びのない生活は考えられないよ、ピア……」

 夢見心地でいたピアは、アンソニーの言葉に我に返り、再び愛撫に集中した。わざと淫らな舌遣いで、屹立を音を立てて舐めまわす。

「ああ、いい。その舌使い……絶妙で、いやらしくて……」

 くびれへの愛撫に腰をかすかに震わせ、アンソニーが微笑む。頭上から注がれる熱い視線を感じ、顔が耳まで熱くなった。羞恥が下腹部をたぎらせ、うねり始めた官能が愛撫をより熱烈にする。

 花弁が潤ってきた感触に、無意識に腿を擦り合わせた。体もどんどん火照ってくる。

(も……欲しくなっちゃう……)

 先端が喉に当たって苦しい。だがその苦しさが彼の雄々しさを実感させ、さらに興奮してしまう。そして、間も無くこの逞しさに支配されると思うと、喜びに胸が打ち震えた。

「君のその顔がたまらない」

 頭をそっと撫でられる。その優しい手つきに肌が粟立ち、情欲の炎がさらに盛った。

「僕だけのものだ。君はまだ、私といてもときおり寂しそうに顔を曇らすことがある。殿下のことを思っているのだろう? だが、殿下のことなど忘れさせてやる。本当に君を愛しているのは、私だけだ。心も体も美しい君を愛しているのは」

 素直な愛の告白に胸がときめく。嬉しさで、さらに愛撫が熱心になった。

「ああっ」

 ジュルルッと唾液ごとペニスを強く吸うと、アンソニーの体が揺れて書架にもたれかかり、耐えるように口が歪んだ。舌全体で屹立をこする感覚が気持ちよく、ピアがそのまま顔を前後させていると、そっと後頭部に両手が添えられた。

「悪いが、もう限界だ……」

 次にされることはすでに承知だ。太幹を咥えたまま小さく頷くや否や、彼の両手にぐっと力がこもった。

「んんっ」

 喉まで深々と差し込まれ、声が抑え込まれる。そして、頭が激しく前後に動かされた。

(んっ、苦しい……)

 抽送が荒々しく、呼吸もままならないが、それが支配されている喜びへと反転してしまう。

 口内を犯される感覚が、頭の芯をじんと蕩けさせた。朦朧とする意識の中、少しでも彼への快感が大きくなるよう、舌全体を屹立に密着させ続けた。

「出すぞ……っ」

 相手の体が硬直し、根元まで押し込まれた状態で熱が迸った。

「んんっ」

 全てを受け止めることができず、口の端から体液が顎を伝っていく。それでも、彼女は従順に喉を鳴らして彼の精を飲み込んだ。

「大丈夫か? つい、己を忘れて……すまなかった」

 彼はハンカチで汚れた顔を優しく拭い、立たせた彼女を胸に抱き寄せて、キスをした。

「大丈夫、です。もう……慣れましたから……」

 髪を撫でる柔らかな手つきに胸を高揚させながら、やや理性を取り戻して答えた。彼女はいつものように彼の逞しい胸へ身を預けたが、その頭にはジュリアスへの罪悪感がよぎっていった。

 アンソニーとの関係が復活しても、実はまだ迷っていた。

 ジュリアスへの想いを完全に断ち切れないまま、アンソニーに熱烈に求められればなし崩しに愛し合ってしまう。殿下はこんな私をきっと軽蔑するだろう。しかし、そんな恐れはもはや無意味なのだ。自分がどうあがいても、やがて離別の時がくる。だから、こうして抱かれるのは、殿下を諦めるためなのだ。

(そのためには、私の愛を求め、全てを受け入れてくれるアンソニーに……私にふさわしい男性に応えるべきではないの?)

 そんなことを思っていると、アンソニーが耳に口を寄せて囁いた。

「私ばかりが気持ちよくなっては申し訳ないな。次は君の番だよ」

「え……」

 肩を優しく押されただけで、机の側にあった一人がけの肘掛け椅子にすとんと身が収まった。アンソニーは、ピアの一瞬の隙をついてスカートを腰までたくし上げる。

「あ……、そんな」

 両膝を開かれると、火照った股間を外気が撫でた。途端に心許なさに襲われる。

「アンソニー、そんなこと……」

 股間全体がぐっしょりと濡れそぼっていた。

(ああ、恥ずかしい……)

 不安と興奮で血が熱く駆け巡り、鼓動が高鳴りすぎて胸が痛い。

「私を愛撫してながらこんなに濡らしていたんだね。嬉しいよ……」

 アンソニーは感動に瞳を輝かせて跪き、指先で花弁をくにっと開いた。顔を埋め、おもむろに舌を這わせてくる。

「あんんっ」

 甘く疼いていた秘園から円やかな性感が腰に広がっていく。ピアはうっとりと目を閉じ、指を軽く噛んで下腹をひくつかせた。さらなる愛撫を望むように自然と脚を広げ、肘掛に両膝を掛ける。その期待に応えるように、アンソニーは入り口を尖らせた舌先でくすぐり、音を立てて蜜を吸った。

「いつから、こんなに濡れるようになったんだ?」

 上目で見られ、ピアは羞恥で耳まで赤くした。

(そ、それは……もともとあなたのせい……)

 喉まで出かかった言葉を飲み込む。口にすれば彼に新たな責めの口実を与えてしまう。

「私のせい、と言いたそうだな?」

 ピアは思わず胸を喘がせた。花弁に触れているアンソニーの唇が笑みの形になるのがわかった。

「だが、君のためを思って色々教えたまでだ。もともとその素質があり、才能が開花したのは私のせいではない」

 そう諭すように言って、再び形の良い唇が秘園に吸い付いた。深く差し込まれた舌が泉を掻き混ぜ、敏感な粘膜の隅々を刺激する。

「あっだめっ、んふっ」

 頭の奥がピリピリと痺れ、背がしなる。無意識に腰が相手の方へずれていく。指で包皮が剥かれて、熱く疼いた蕾が外気に触れた。指先でそっと撫でられると、鋭い刺激が四肢を突き抜けた。

「ああんっ」

 顎をそらして上体が跳ね、椅子が小さく軋んだ。彼の指は蜜を塗りこめるように優しく蕾を撫で回してくる。

「んっ、いや、あああんっ、んふっ」

 体が小刻みにわななき、開かれた脚が開閉を繰り返した。胸が激しく波打ち、ドレスの下では胸の先が痛いほど張り詰めている。

『さあ、イくんだ。何度でも、何度でも……』

 舌と指の動きが、そんな彼の声を伝えてくる。

 彼の口内で責められるピアは、あまりにも無力だった。愛撫はピアが達するまでは容赦なく続く。舐め、吸い、転がしてしゃぶりたて、彼女の理性を完全に奪い、感覚を愉悦一色に塗り替えていく。

 隘路を掻き混ぜていた指が敏感な一点を集中して擦り始める。そのまま唇に捕らえられた花弁がジュルルッと強く吸われると、大きくうねった官能があっという間に頂点に達した。

「ん……くううっ!」

 大きく仰け反り、腰をつき上げてピアは達した。

 だがそれでも愛撫は止まらない。舌遣いはそのままに、指先で蜜芽を上下に扱かれると、円やかな心地に快楽の波が再び押し寄せた。

「はあっ、許してっ、あん、あんっ」

 連続して快楽が押し寄せ、苦しささえ覚える。喘ぎがすすり泣きに似た響きに変わっていく。アンソニーの愛撫は執拗で、一度昇りつめてもそのまま解放されることはない。

「ここまでイきやすくなったのは、私が教えた成果だけではなさそうだな……殿下もピアの乱れる姿を見たと思うと、少し妬けるな」

 彼はそう言い、柔らかな内腿に歯を立てた。

「ああん!」

 新たに加えられた刺激が二度目の絶頂への引き金となる。詫びるように噛まれた場所を何度も舐められると、くすぐったさと切なさが快感と混じり合い、程なく三度目の絶頂を迎えた。

 弓なりになった背をわななかせ、彼女は至福を極めた。峠を越え、ぐったりと脱力しきる。

「ピアのこの昇りつめた顔はたまらないな……。淫らで、美しい……ずっと見ていたいよ」

 心底嬉しそうに目を細めて、アンソニーは彼女の脚をゆったりと撫でた。

「そ、そんなこと……」

 まともに答える余裕もなく、椅子に体を預けたしどけない恰好で、ピアはしばらく胸を喘がせていた。ほどなくして呼吸が落ち着き、意識がはっきりとしてくると、たちまち気恥ずかしさに見舞われる。ピアは顔を赤くし、慌てて身を起こそうとすると、アンソニーが訊ねた。

「もう大丈夫か?」

「はい。でも、恥ずかしい……いつも私ばっかり……こんなふうに……」

 ピアが熱くなった頰に両手を添えると、アンソニーは内腿にキスをして微笑した。

「どうして? 私も君には随分と余裕のないところを見せているから、お互い様だよ。ところで、そろそろ……いいかな?」

 アンソニーの瞳が欲望に色濃くなる。それに気づくと、ピアはまるで術にかかってしまったかのように、小さく頷いた。散々刺激された隘路が、まだ貪欲に相手の熱を求めてズキズキと疼いている。

 立ち上がったアンソニーは、彼女の手を取って立たせると、傍の机にうつ伏せにした。そのままスカートを捲り上げ、ヒップを露わにする。

「あ……こんな恰好……」

 両手で丸い丘を撫で回され、背筋に妖しい旋律が這い上る。

「いい眺めだ。君の可愛い場所が全て見える」

 彼が何を見ているか想像すると、体がカッと熱くなる。ピアは机に頰をつけたまま、人差し指を噛んで羞恥に耐えた。

 アンソニーはピアの腰を掴んで位置を正した。開いた脚の奥に屹立の先端が触れると、ねだるように無意識に腰が揺れてしまう。

「そのままだ、私の可愛い人」

 彼の声は興奮に掠れていた。それから大きな手でヒップを掴んで、割り開くように、食い込ませた指に力を入れた。そして潤んだ泉へ一気に根元まで埋めてくる。奥まで満たされる感覚にピアは小さな悲鳴をあげ、貫かれた体を硬直させた。アンソニーは喉の奥で小さく唸り、最奥を軽く小突いてくる。

「自分で動いてごらん。君の好きにするといい」アンソニーは覆いかぶさるようにして、彼女に熱く囁きかけた。

(自分で……動くの?)

 与えられるままに快楽を享受し、乱れる様を見られても、自らそれを求める浅ましい姿を見られるのとは雲泥の差がある。

 ピアが躊躇していると、アンソニーは、両手でピアの腰を掴んだ。そして、屹立が抜けるかどうかのギリギリの位置まで身を引く。突然空虚に襲われ、ピアは慌てて彼を追いかけた。すぐに距離が縮まり、剛直は再び収められたが、相手は何も仕掛けてこない。ペニスから伝わる熱と脈動がピアの興奮をただ煽るだけだ。

「どうした? 男は嬉しいものだぞ。ほら、こうして動かすんだ……」

 アンソニーは掴んだ腰を丸く円を描くように動かした。すると、ペニスが隘路を満遍なく擦り、たちまち甘美な痺れが全身に広がる。アンソニーの誘導の手が止まっても、ピアはそのままに自ら動いた。最奥に埋め込まれた先端が気持ちいいところに当たり、めまいがしそうなほどの濃厚な官能を与えてくる。一番感じるところにアンソニーを擦り付けては、疼いている箇所を刺激するように腰を前後に揺すった。そして、その度にふつふつと沸き立つ快感に体を震わせ、喘いだ。

 けれど、まだ物足りない。もっと、強い衝撃が欲しい。頭が真っ白になるくらいの衝撃が……。ピアは焦ったそうな声を漏らすと、アンソニーを振り返り、涙目で訴えた。さらに彼の下腹にヒップを押し付け、揺らした。それを見下ろすアンソニーの口角が上がる。

「欲張りな家庭教師だ……これだけでは足りないのか?」

 グッとヒップを掴まれ、ゆる、ゆると前後に大きく揺らされた。快感への序奏を思わせるような動きに、早くもピアの隘路はキュ、キュッと収縮する。ピアはアンソニーから目を離さずに、必死で頷いた。

「素直で、可愛くていやらしいピアには、本当にかなわないよ……では、存分に味わうがいい」

 アンソニーは隘路の入り口までペニスを引くと、直後激しく腰を打ち付けた。凄まじい快感が体を突き抜け、ピアは声にならない声をあげた。アンソニーは猛然と腰を振り、さらに彼女をせき立てた。背に覆いかぶさり、机と彼女の間に手を入れてドレスの胸元をグッと下げると、まろび出た乳房を揉みしだく。愛撫を待ちわび、充血していた乳首を指で捻られ、潰されると、目の奥で光が弾けた。

「ああっ、ああ、あっ……あっ」

 ほとんど股間を密着させ、体ごと突き上げるような強い律動にピアは太腿を震わせ、歓喜の際へと疾走する。

「感じすぎだ……声が……大きいぞ……」

「だ、だって……気持ち……んっ……」

 息を乱したアンソニーは、片手でピアの顔をつかんで自分の方へ向け、キスで唇を塞いできた。

「ふ……ふぅ……、ふっ……ん」

 荒ぶる腰つきと呼応するように、肉厚の舌がピアの口内を蹂躙する。舌を強く吸われるたびに、そこから彼に貫かれている泉まで熱い痺れが疾走する。ピアの喘ぎは全てアンソニーのキスに飲み込まれた。

 お互いの熱い吐息の間で、濡れた舌が戯れるくちゅくちゅという水音、さらに粘着を帯びたぬち、ぬちっという卑猥な抽送の音が、ピアの性感を完全にとろけさせた。子宮を揺さぶる衝撃に歓喜の波が次々と押し寄せ、何かが高くうねったその瞬間、白い光が散って彼女は絶頂を迎えた。法悦が体のあちこちで明滅し、全ての感覚が消える。

 アンソニーは身を起こし、彼女の腰をつかみ直すと猛然と貫いた。容赦のない律動が間断なく襲い掛かる。微かな唸り声が聞こえ、グッと深く突き上げられると今度は彼が高みへと上りつめた。

 アンソニーの体がわななくのと同時に、ピアは二度目の法悦の波にのまれた。ペニスが脈打ち、彼が自らを解き放つ。そうして全てを注ぎ込むと、ピアの背に身体を預けた。ぎゅっと抱きしめ、乱れた呼吸の合間に彼女の名を何度も呼んだ。

 その響きは、壮絶な快感の余韻に浸るピアの脳裏に一瞬ジュリアスの顔を蘇らせた。だが、顔を寄せてきたアンソニーに唇を奪われると、優しく絡みつく舌に彼女の意識は再び甘く痺れていった。

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